「有機でなくても子どもにはたくさんの野菜や果物を」

食費の予算が限られている時は、オーガニック(有機農産)かどうかにはこだわらず、子供たちにはたくさんのフルーツや野菜を食べさせるべきとする報告書が、米国小児科学会(American Academy of Pediatrics、AAP)により22日発表された。

 スタンフォード大学(Stanford University)の研究チームが9月初めに発表した大規模な研究では、オーガニック食品は農薬レベルは低い一方、ビタミン、ミネラル、抗酸化物質などの栄養の含有量は非オーガニック食品と変わらないという結果が報告されている。

 AAPのジャネット・シルバースティーン(Janet Silverstein)氏は次のように述べた。「家庭では、高価なオーガニック食品を選ぶことによって健康に良い生鮮食品の摂取量が減ることは避けるべき。子供たちにとってもっと重要なのは、オーガニックか否かにかかわらずフルーツや野菜、全粒穀物、低脂肪または無脂肪の乳製品を豊富に取ることです。こういった食生活には健康面の利点があることが証明されています」(c)AFP

米国で拡大の髄膜炎、汚染薬剤から原因菌を確認

米食品医薬品局(Food and Drug Administration、FDA)は18日、米国で拡大している真菌性髄膜炎との関連が疑われていた薬剤に、髄膜炎の原因菌が混入していたことを確認したと発表した。

 米疾病対策センター(Centers for Disease Control and Prevention、CDC)の最新の発表によれば、汚染ステロイド剤の注射が原因とされる髄膜炎を発症した人は254人になり、うち20人が死亡した。この他に3人が関節炎を発症した。

 製剤会社ニューイングランド・コンパウンディング・センター(New England Compounding Center、NECC)が製造した未開封の薬剤からは既に真菌類が検出されていたが、時間を掛けた検査の結果、髄膜炎の原因菌「エクセロヒルム・ロストラツム(Exserohilum rostratum)」であると確認されたという。

 感染拡大を受け、米国では調剤業者に対する規制強化を求める声が高まっている。中には、製薬会社が自社を「調剤業者」として届け出ることによって、当局による厳しい監視やコストを回避しているとの批判的な指摘もある。患者に合わせた薬剤の調合をする調剤業者は、製薬会社よりも緩い規制が設けられている

 NECCは真菌性髄膜炎の拡大を受け営業を停止し、自社の全製品をリコール(自主回収)した。この問題の立件に乗り出した米検察当局は16日、NECCの施設を捜索した。(c)AFP

車内喫煙、空気中の有害物質は基準値の数倍

車内での喫煙により、人体に有害な微粒子の量が世界保健機関(World Health Organization、WHO)が推奨する上限の数倍に増加するとの調査結果が、15日の英専門誌「Tobacco Control」(たばこ規制)で発表された。

 調査を行ったのは英アバディーン大学(University of Aberdeen)スコットランド屋内空気センター(Scottish Centre for Indoor Air)のショーン・センプル(Sean Semple)氏率いる医師チーム。喫煙者14人を含む17人が運転する自動車の後部座席に計測機器を置き、3日間にわたり空気中の微粒子濃度を調べた。喫煙者には調査期間中、普段通りの喫煙習慣を継続してもらった。対象者たちによる延べ104回の運転のうち63回が喫煙なしで、1回当たりの平均運転時間は27分だった。

 計測の結果、喫煙しながら運転した場合の微粒子濃度は1立方メートル当たり平均85マイクログラムだった。WHOのガイドラインは、屋内の微粒子濃度の上限を25マイクログラム/立方メートルと定めている

 運転手が窓を開けたり換気を行ったりした場合でも、微粒子レベルはある時点でWHOの基準を超えていたという。喫煙あり運転での微粒子濃度のピークは平均385マイクログラム/立方メートルで、最も高かった時では880マイクログラム/立方メートルを超えていた。

 これとは対照的に、喫煙なし運転での微粒子濃度の平均は7.4マイクログラム/立方メートルだった。

 この調査で計測されたのは直径2.5マイクロメートル未満の微粒子で、これら微小な粒子は肺の奥深くにとどまり、炎症を引き起こす危険がある。

 調査チームによれば、高レベルの微粒子にさらされた子供たちは、健康を害する可能性が高い。また同チームは車内喫煙を規制する国が増えていることを指摘し、同様の規制は子供たちを受動喫煙から守る適切な手段だろうと結論している。(c)AFP